印西市のコスモス皮膚科｜千葉ニュータウン中央駅｜医療法人社団　武和会｜日曜診療 小児皮膚科

小児皮膚科について

お子様に多い皮膚の病気について、丁寧でわかりやすい説明を心がけながら診療いたします。
お子様の肌は、大人に比べてとてもデリケートなだけに、特別な注意を要します。また、お子様に特有の皮膚症状も少なくありませんので、しっかりと診察した上で、お一人お一人に合った皮膚科診療を行います。
以下に主にお子様によく見られるお肌のトラブル（疾患）についてご説明いたします。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、単にアレルギーの病気というだけでなく、皮膚が乾燥することで抵抗力が低下し、様々な刺激に悪化されやすい皮膚疾患です。最近では、新生児から保湿している方がアトピー性皮膚炎になりにくいという報告もあります。
アトピーのお子様の約6割は、血液検査をすれば5大食物アレルゲンのどれかに陽性を示すと言われます。しかしながら実際にその食品を食べてアトピー性皮膚炎を発症するお子様は、1割以下と言われます。
したがって食物検査が陽性だからと言って、アトピー性皮膚炎の原因がその食物であり、除去さえすれば治るというわけではありません。安易な食物除去は子供の成長発達に影響を与えるので慎重に検討する必要があります。

脂分の足りない皮膚にとって、汗も痒みを引き起こす刺激物になります。暑い季節には、肘や膝などの関節の内側や首のしわ部分などに湿疹が出来やすくなります。
乾燥肌や掻きこわしをそのままにしておくと、今度はハウスダストやダニなどに対するアレルギーが起こってきます。湿疹が出来てしまったら、治療薬の力を借りて良い状態に戻しましょう。
なお、アトピー性皮膚炎の治療にあたり、ステロイドの塗り薬に抵抗感をお持ちの保護者の方が少なくありませんが、症状に応じて必要な量を必要な期間だけ使い、症状が軽くなったら薬を減らしたり、弱いものに変えたりするように適切に用いれば何ら心配はいりません。そしてお肌の状態が良くなった後は、保湿剤でスキンケアを続けることが大切になります。

とびひ

とびひは、あせもや、虫刺され後に掻きこわした傷やジクジクした湿疹などに細菌が感染することによって発症します。これらの細菌は、健康な皮膚には感染しませんが、傷が出来ていたりアトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなっているため、感染してしまいます。
とびひの治療は、抗生物質と痒み止めの内服薬を服用し、抗生物質軟膏、ステロイド軟膏、亜鉛華軟膏などを用います。

イボ

イボは、医学的にはウイルス性疣贅（ゆうぜい）と言い、ヒト乳頭腫ウイルスの感染によって生じ、手のひらや足の裏、指先をはじめ、体中どこにでも出来てきます。イボの治療は、液体窒素による凍結療法が基本ですが、難治性の場合は他の治療法も選択します。

水イボ

水イボは、イボウイルスとはまた異なるウイルスの感染によって発症します。 5～6歳児に最も多く見られ、放置しておいても1～2年で大部分は消えます。
水イボに罹患したお子様との直接的な接触だけでなく、バスタオルやスポンジ、 ビート板などを介しても感染し得るので、注意が必要です。プールに入れないことや集団活動に制約が生じることもあるので、早めに治療されることをお勧めします。
水イボの治療は、摘除が基本で、専用のピンセットで水イボを1個ずつ摘まんで取り去ります。痛みを軽減するために局所麻酔のシール（ペンレステープ）を家族に貼ってきてもらいます。麻酔の効果的な時間は、シールを貼ってから約1時間です。

おむつかぶれ

尿や便に含まれるアンモニアや酵素などに皮膚が刺激され、おむつの当たるところに赤いブツブツやただれが出来ます（皮膚のしわの間に出来ている場合には、カンジダ症の可能性もあります）。

おむつかぶれの際は、洗面器にぬるま湯を入れておしりをよく洗い、亜鉛華軟膏やアズノール軟膏やワセリンを塗ります。症状がひどいような場合には弱いステロイド軟膏を塗ったりもします。