帯状疱疹予防ワクチン
水痘ワクチンを接種すれば、帯状疱疹の発症率を低下させたり合併症の重篤化を軽減させることができます。
対象は、免疫抑制状態にない、帯状疱疹を発症していない50歳以上です。
輸血及びガンマグロブリン製剤の投与3ヵ月以内の方はできません。また、他の生ワクチンの接種を受けたものは、通常、27日以上間隔を置く必要があります。摂取可能か医師の診察が必要になります。
これまでは水ぼうそうの予防にも使われている水痘生ワクチンが使用されてきましたが、2020年1月に新しい帯状疱疹ワクチンである「シングリックス」が発売となりました。
シングリックスは筋肉内に2回接種する不活化ワクチンです。
2回目は1回目接種後の2~6ヶ月以内に接種します。
帯状疱疹に対する予防効果は、50歳以上では97.2%、70歳以上では89.8%、また帯状疱疹後神経痛に対する予防効果も88.8%と報告されており、水痘生ワクチンよりも高い効果が期待できます。
ワクチン接種による免疫反応のため注射部位の痛みや腫れがあらわれますが、多くは3日以内に治まります。
また、シングリックスは不活化ワクチンのため、6日以上あければ他のワクチンを接種することができ、免疫抑制薬使用中や化学療法中など免疫抑制状態にある方でも接種が可能です。
ワクチン比較表
水痘ワクチン | シングリックス | |
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ワクチンの種類 | 弱毒化ウィルスの生ワクチン | 遺伝子組み換え法の不活化ワクチン |
注射方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
接種回数 | 1回 | 2回 (2回目は1回目接種後の2~6ヶ月以内に接種) |
対象者 | 50歳以上 | 50歳以上 |
発症予防効果 | 50-59歳:69.8% 60歳以上:51.3% |
50歳以上:97.2% 70歳以上:89.8% |
帯状疱疹後神経痛の 予防効果 |
66.5%減少 | 88.8%減少 |
発症予防持続効果 | 8-10年 | 8年後で84%の予防効果持続 |
副反応 | 注射部位の疼痛、腫れ 発熱など水痘様発疹(1-3%) | 筋肉痛(40%)、疲労感(39%)、頭痛(33%)(免疫反応を強めるために配合のアジュバンド成分によるものが原因と考えられる) |
禁忌 | 妊婦、非寛解状態の血液がん患者、造血幹細胞移植後 固形がんで3ヵ月以内に化学療法施行の患者、免疫抑制療法施行中の患者、HIV患者、帯状疱疹発症リスクの高い患者 | 本薬剤に対してアナフィラキシーのある方 |
料金 | 7,700円 | 22,000円×2回 |
接種間隔 | 次の生ワクチン注射は27日以上空ける 次の不活化ワクチンに制限なし コロナワクチンと同時接種はできない コロナワクチンと2週間の間隔を空ける |
制限なし |
注意が必要な人 | カナマイシン、エリスロマイシンのアレルギー反応を起こしたことがある人ワクチンに入っている)接種後2ヵ月は妊娠を避ける |
※「発症予防効果」「帯状疱疹後神経痛の予防効果」「発症予防持続効果」については論文に基づいた数値を掲載しております。
クリニック概要
コスモス皮膚科
〒270-1350
千葉県印西市中央北1-1 APOLLO PLANT MALL 2階
電話番号:0476-47-0011
アクセス:北総線「千葉ニュータウン中央駅」徒歩4分
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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9:30~12:00 (平日一般診療) |
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10:30~13:00 (土日一般診療) |
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14:00~15:00 (平日完全予約) |
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15:00~18:00 (平日一般診療) |
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15:00~18:00 (土日完全予約) |
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※ 通常の診療は一般予約枠内での診療となります。(●●)
※ 完全予約枠には外部からは予約を取ることができません。(●●)
休診日:火曜日第2,4週、日曜日隔週。木曜日午前、祝日、学会参加日等
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お手数ですが、コスモス皮膚科一般診療カレンダーでご確認下さい。
火曜日は第1,3,5週で診察を行っています。